ヘンシェン（Hensheng）のバイオリンが良すぎた件！

私は楽器が大好きでいろいろな楽器を楽しんでます。

その中でも最高の難易度を誇り、いまだに人様に演奏をお見せできるレベルに
達していない楽器、それはバイオリンです。

これはね、本当にムズイんですよ。
難しいですし、いつまでたっても綺麗な演奏をできないんですけど、
面白いんですよね。

私がこれまで使ってきたバイオリンを紹介しつつ、
現在使っているバイオリンの良いところをご紹介しようかと思います。

１．これまで使ってきたバイオリン

学生時代に買ってすぐに諦めたことは抜きにして、
大人になって始めたときに使ったバイオリンから紹介しようかと思います。

最初に手に取ったのは、Hallstatt(ハルシュタット）
エレキヴァイオリン EV-30でした。

これを手にとった理由は、値段がお手頃だったことと、
騒音問題で普通のバイオリンは厳しいと思ったからです。

所謂安楽器なので、ほとんど調整されておらず、
とても弾きにくかった憶えがあります。
これを買って半年くらいギコギコしてました。
本体はともかく、弓はおまけみたいなものなので、
弓だけでもまともなものを別に買った方が良いです。

私は安いカーボン弓を買って使ってました。

汚いなりにも音階っぽいものが弾けるようになってくると、
普通のバイオリンで練習したくなってきました。
というのも、エレキバイオリンと普通のバイオリンでは構造が違っていて、
発音の仕方が大きく違うんですね。
そういう記事を見て、バイオリンでやってみたいな～、と。
半年くらいギコギコして、すぐにやめてしまうことはないと思ったので、
中古の中国製のバイオリンを買いました。

Liuxi工房というところのバイオリンで、
ヤフオクで1万円台だったかな…で購入したと思います。
これまた状態が良くなく、調整しなければならないので、
自分で工具を買ってきて調整しました。
バイオリン工房で調整してもらうべきなのですが、
安いバイオリンなのでそこまでお金をかけたくなかったんですね。

このバイオリンで半年くらい練習していたと思います。
やはり普通のバイオリンはエレキバイオリンとは全く違っていて、
自然とエレキバイオリンは触らなくなっていきました。

で、ある日、ヘンシェンのバイオリン（ST-3）が出品されているのを
見つけました。状態が凄く良さそうで、それなりの弓も
おまけでついてくるということだったので、意を決してポチリました。

届いてみると調整が行き届いていて、あきらかに極上な個体でした。

２．ヘンシェン ST-3の良いところ

この個体だけかもしれませんが、ものすごく良く調整されていて、
弾きやすさが半端なかったです。
弦高も低くて押さえやすく、「楽器」というにふさわしい造りです。

そして、とても軽かったです。Liuxiのバイオリンは結構重かったのですが、
ヘンシェンのバイオリンはLiuxiのものよりも
100gくらい軽いんじゃないかと思います。
最初に手にとったときはびっくりしました。
えっ、こんなに軽いの！？と。

ちなみに、私のような下手くそでも、音が良いのはわかります。
なにしろ耳元で爆音なわけですからね。
どう違うのかというと、音の雑味や不快な超高音成分が無く、
音が丸くて透き通っているんです。
均整の取れた音といったほうが伝わりやすいですかね。

Liuxiのバイオリンは音は大きくて迫力はあったのですが、
不快な超高音成分が出てました。
私はビオラもいくつか持っていますが、
安楽器のビオラも似たような超高音成分が出てました。
ヘンシェンバイオリンはこういう成分が無く、綺麗な音です。
上手な方が演奏したら、さぞ綺麗な音が出るんだろうと思います。

ヘンシェンのバイオリンは見た目も良いです。
アンティーク調に加工されているのは賛否があるかもしれませんが、
その加工で音がダメになっている感じはないので、
私はアリだと思いますね。裏面のトラ目も美しいです。

ヘンシェンのバイオリンは安く流通している
中国楽器とは一線を画す本物の楽器だと思います。
少なくとも私はヘンシェンのバイオリンを買ってから、
他のバイオリンが欲しいと思ったことは一度もないです。
それくらい、手に取ったときに衝撃が大きかったんですね。

ヘンシェンのバイオリンは大切に扱っていて、
メンテは自分ではせずにバイオリン工房に出してます。
バイオリン工房の方は「よく調整された良い楽器ですね」と褒めていました。

まかろんろん

大人から始める方であれば、この楽器を使って
不満が出ることはないと思う、そんな逸品ですよ！