あの優雅な感じに憧れて、私もピッコロ含め3本持ってます。
部屋に飾っても映えますし、所有欲を満たしてくれます。
価格的にも金属フルートと比べればお安めで、
最初の一本に選ぶ方もおられるかもしれません。
しかーし、それは非常に危険です!
安物でも良いので金属製フルートを買った方が良いです。
ということで、今日はその理由を深堀りしていきます~。
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1.グラスフルートと金属フルートの違い
最大の違いは半音階を出すためのキーが付いていないことです。
そうなんです、グラスフルートは決まった調性の
音階以外の音を出すのが苦手なんです。
出せないことは無いのですが、速いパッセージとかは無理です。
皆さん、リコーダーで半分穴を塞いで音を出したりしましたよね?
あの原理で半音上げる感じです。
なので、音程を合わせるのも難しいですし、
速いフレーズでそれをやるのは物理的に無理です。
なので、転調する曲だと苦労します。
D管とG管が多いのですが、要するにそのどちらかの調性でなければ、
伴奏のキーを変えて演奏する必要があります。
そのほかには、吹き口が違います。
金属製フルートはリッププレート*が付いていて、
グラスフルートはリッププレートが付いていないです。
(*吹き口についている唇を当てるところ)
リッププレートが無いと、吹き口との距離感を一定に保つことが難しいので、
リッププレートが無いとコントロールが難しいです。
2.グラスフルートの特性
グラスフルートは金属フルートと比べると少し素朴な音がします。
煌びやかなイメージがありますが、出音はむしろ逆で、
フルートに少しオカリナ的な成分を足したような
やわらかい音が出ます。
金属製フルートと違って、頭部管を抜き差しして
チューニングすることができません。
金属製フルートの感じで吹くと大分低い音が出ます。
吹き方を変えて、かなり音程を高くして吹いても
A=442Hzだと合わせられないかもしれません。
私のようなへっぽこだと、A=440Hzでも合わせるのにすごく苦労します。
グラスフルートの持つ音程自体も結構個体差があるように思います。
私はHALL CRYSTALのD管を2つ持っていますが、音程の癖が違いました。
金属製フルートよりも個体差が大きい気がします。
3.楽器難易度
もうここまでお読みいただければわかると思いますが、
楽器としての難易度は非常に高いです。
よく、フルートの方がピッコロの演奏に苦労すると言われますが、
ピッコロよりもグラスフルートの方がはるかに効かん坊です。
フルート族は音を出すのに一苦労ですが、
グラスフルートはその後の音程合わせにも
かなりの困難を伴います。
また、移調しないと上手く曲を吹けないのは、
音楽初心者にはハードルが高すぎるようにも思います。
なので、初めてフルートをやってみようと思う方は、
グラスフルートを選ばない方が良いです。
安物でも良いので金属製フルートの方をおススメします。
私はケルントナーの廉価モデルの金属フルートを使っていた経験がありますが、
個人が趣味で使うには良いモデルだと思いましたよ。
音程の合わせやすさはYAMAHAのフルートに劣るものの、
音程も音色も全然使えるものでした。
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あ、部活で使うなら、有名メーカーのものをおススメしますよ。
音程が合わないのを楽器のせいにしてしまいがちですし、
周りからも楽器が悪いんじゃないかと言われてしまうかもですからね。
ポイント
グラスフルートは総じて上級者向けですね。
動画映え・ステージ映えしますので、練習のし甲斐はあります。
温度変化にも強いので、野外でも平気で使えます。
ということで、グラスフルートの特性と、
最初の一本としてどうかというところを掘り下げてみました。
最初の一本を選ぶ際の参考になれば嬉しいです。
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