DTMをするにあたってPCケースは結構重要になります。
どうして重要なのか…、それは主に以下3点が理由です。
放熱対策
軽視されがちですが、DTM用途のPCケースでは最も重要な要素です。
一定以上の大きさがあってエアフローが良いケースが放熱対策的に優れています。
ポイント
小さすぎると熱がこもるのと、
高性能なCPUクーラー(高性能なものは大きいものが多いです)を取り付けることができなかったりします。
あとは吸気→CPUクーラー→排気この流れが一直線になっていると効率が良いです。
ただ、最近は簡易水冷型のCPUクーラーが普及してきていますので、
その場合はエアフローはそれほど重要ではありません。
メモ
ミニPCやノートPCは高性能なCPUクーラーを搭載できないため、高回転で回るファンを搭載してCPUクーラーを冷やします。そのため、どうしてもファンの音が結構出てしまいます。また、CPUの温度も高くなりやすく、CPUの性能を100%発揮できなかったり、温度が上がり過ぎてCPUのクロックが落ちてしまうとDAWが不安定になったりします。
防音性(静音性)
これも大きいケースの方が有利です。
私の使っているケースはケース自体も非常に大きいですが、
ケース内に吸音スポンジが貼ってあったりして、非常に静音性が優れています。
歌入れや生楽器の録音の際に静音性は重要になってきます。
私はSycomさんのSilent Masterシリーズを使ってますが、静音性は満足しています。
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拡張性
小さいケースの場合、小さいマザーボードの規格のものしか入らず、
その場合、メモリを2枚しかさせなかったりします。
2枚しかさせなくても問題はないのですが、
8GB×2枚のメモリで16GBで使っていたのを32GBにしたいときに、
16GB×2枚買わなくてはならなくなり、出費が多くなります。
4枚させるマザーボードならば、8GB×2枚を追加で購入すればOKなので、
安く上げられます。
あと、小さいケースの場合、容量の大きな電源ユニットを積むことができなかったりします。
最近のK付きのIntel CPUやi7/i9は消費電力もかなり大きいので、
スリムケースやミニケースに積める電源だと電力が足らなくなるか、
電源容量一杯で動作して電源ユニットの効率が落ちる等、
不具合が出るかもしれません。
その他、大きいグラボが入らないとかの問題もありますが、
DTMには高いグラフィックス性能は不要ですので、
DTMの場合はメモリと電源が拡張性でネックになってくるものだと思います。
BTOでPCを注文すると小さいケースのものと大きいものがあったりしますが、
小さいケースじゃないとダメでなければ大きいものをお勧めします!
また、BTOのPCはDTM用途を想定して作っていない場合があるので、
CPUクーラーがうるさかったりということもあります。
歌入れをしたり、生楽器の録音を重視されるなら、
SycomさんのSilent MasterシリーズのようなDTM用途で組まれたものがおススメですよ。