私は軽量ノートPCが大好きです。
ノートPCは持ち運べることが最大の利点だと思っているので、
軽いことが私にとって一番重要です。
アダプター込みで1kg程度の重量で持ち運べるキーボード付きのPCというと、
ノートPCしかないです。
ミニPCだとキーボードやモバイルモニターが必要になり、
どうしても2kg越えの重量になってしまいますね。
ということで、旅行先でもDTMのアイデアをスケッチしたり、
物書きしたりするのには軽量ノートが活躍します。
軽量ノートというと、NECのLavie Gravity Zeroや、
Fujitsu(富士通)のLifeBook UHシリーズが有名ですね。
前者はタブレットのようにも使える2in1で769g~(構成によって重量が変わる)、
後者はさらに後発のモデルで、通常のノートモデルだと634g~(こちらも構成によって重量が変わる)だそうです。
私はNECの超軽量ノートは2台もっていて、1台はLavie Gravity Zero HZ-350です。2in1の769gのモデルですね。
もう1台はNECのLavie G type ZというGravity Zeroの前身モデルです。
875gと当時としてはぶっちぎりの最軽量モデルで、
軽量モデル競争の火付け役でした。
今日分解するのはこのLavie G type Zです。
メモ
〇簡単なスペック
CPU :Core i5 3317U
メモリ:4GB(オンボード、増設不可)
SSD :mSATA 256GB
液晶 :13.3インチグレア液晶(解像度1600×900)
なお、バッテリーはチーンしているので、外してあります。
バッテリー外すと200g近く軽くなるので、HZ350よりも軽いです。
まずは分解!
このモデルは分解が容易で、裏蓋を外すだけでSSDとCPUにアクセスできます。
超薄型のウルトラブックだと分解しづらいイメージがありますが、
この子は非常に優秀です。
長く使ってもらおうという設計者の心意気を感じますね…。
ええ、もちろん使い続けますよ!
裏蓋の外し方も簡単で、ネジを外すだけで取れます。
ネジはシールで隠されているので、丸いシールをはがすと出てきます。
開けるとこんな感じになってます。
右上のびよーんと銅製の部品が伸びているのがCPUクーラーです。
黒くなっているところの下にCPUが隠れてます。
SSDは画像左側の青い小さい基盤ですね。mSATAタイプのSSDです。
CPUファンはファンについているネジを3か所外して
コネクターをマザーボードから外せば取れます。
CPUファンを取ったらCPUクーラーの黒い部分に4つネジを外します。
黒い部分にネジ締めの順番が書いてありますので、
緩めるときは番号が大きいほうから順(4→3→2→1)に緩めていきます。
CPUクーラーを外したところがこちら。
見事にCPUグリスが乾いてますね。
もう10年近く前の古いモデルですから仕方ないです。
CPUグリス塗りなおし
乾いたCPUグリスを除去したらCPUグリスを塗りなおします。
また今回も高性能グリスのSMZ-01Rを使っていきます。
これ1本でPC何台も塗りなおしできますね~。
塗りやすいし熱伝導率高いし、全人類におススメしたいです。
塗りなおしたらCPUクーラーを元にもどします。
貼るヒートシンク取り付け
もともと小型軽量に設計されているのであまり貼れるところがありませんが、
CPUクーラーのヒートパイプに貼り付けてみました。
このモデルはCPUファンのシャーシ(金属部分)にも熱を逃がすように設計されているようなので、そちらにも貼っておきました。
貼れる面積が少ないのでこれは気休めですね。
裏蓋が金属製なので、裏蓋に熱を逃がすとCPU温度は下げられそうですが、
自分の膝やテーブルがアチアチになるのは嫌なので、
それはやめておきました(笑)。
結果
このモデルはCore i5搭載モデルですが、
もともと発熱量が少ないモデルなので、
劇的に変わったという印象はありませんでした。
ファンが回る頻度が少し減ったようには思います。
ほぼ10年前のPCですが、事務用途やネットサーフィンはキビキビで、
まだまだ現役だと感じさせてくれます。
このPCを使って家庭用ギタドラのαバージョンを試したところ、
処理落ちもなく動いてくれました。
PASSMARKスコアは2000程度なのでさすがに3Dゲームは厳しそうですが、
こういう軽いゲームならこなせます。
メモリが4GBしかないのでCUBASEでDTMは厳しいですが、
CUBASE付属音源でのスケッチ程度なら可能です。
コンセントがあるところに持っていくためのノートPCとしては
今でも価値があるPCだと思ってます。
出張時の事務用・エンタメ用PCとしてまだまだ活躍してもらうつもりですよー。