私は楽器演奏部屋(木造2F)に静床プレミアを敷き詰めて、
階下への騒音対策を講じています。
静床プレミア(静床ライト)を敷き詰めてみて、
効果的に防音できている楽器と効果が薄い楽器がありました。
この記事を読むことで静床プレミア/静床ライトが有効な楽器と
そうではない楽器を知ることができ、
かつ、有効な使い方を理解することができます。
効果的な楽器
床一面に敷き詰めた場合、効果的だった楽器は
バイオリンやフルートのような高音楽器でした。
空気を振動させて音を伝えるタイプの楽器で、
高音域のものに対してはかなり効果がありました。
階下での騒音は聴感で半減する感じでした。
ipadに騒音測定アプリを入れて測ってみたところ、10db以上下がりました。
防音対策をやってみるとわかるのですが、音を半減させるのはかなり大変です。
防音室を入れるように騒音をシャットアウトできるわけではありませんが、
防音室を入れるのと違い、部屋が狭くなったりしませんし、
漏れる音を許容範囲に収めることを目的にしているのであれば、
導入する価値があります。
メモ
私は2020年に導入しましたが、楽器演奏が趣味の私にとって2020年度ベストバイでした。
逆に効果的ではない楽器
チェロとベースは期待したほど音を減衰させることができませんでした。
階下での騒音は、チェロの場合多少音が小さくなったかな…といった感じで、
バイオリンやフルートほど音が軽減されている感じはありませんでした。
チェロは床にピンを立てて演奏するので床に振動が伝わってしまいますが、
できるだけ床に振動として伝わらないように分厚いスポンジを敷いて弾いています。
ベースに至っては聴感上ほとんど変わりませんでした。
低音域に関してはあまり音を減衰させることができないようで、
チェロの中音域くらいから音があまり減衰しないと感じます。
中低音~低音域の防音はあまり期待できないと考えた方がよいです。
エレキギターやベース、チェロやテナーサックス、その他バス系の楽器は
かなり低音が出ますので静床プレミア/静床ライトを敷いても
それほど防音効果は出ないと考えられます。
音の伝わり方と音域
音の伝わり方はモノを振動させて伝わるものと空気を伝播するものがあります。
チェロのように床自体を振動させてしまうと、効果が減ってしまうので、
床から浮かせるとか、床との間に防振対策を取るようにしたほうが良いです。
私は静床プレミアだけを敷き詰めましたが、
部屋の構造上可能であれば静床プレミアの下に足音マットを敷くと、
さらに防音効果は高くなります。
ただし、床の高さが1cm以上高くなりますので、
ドアが開かなくならないか事前に確認した方がよいです。
私の場合、静床プレミアだけでギリギリドアを開閉可能(これでもドアの高さ調整は必要だった)でしたので、
足音マットはあきらめました。
防音材には得意とする音域がありますが、低音の防音というのは難しくて、
低音はなかなか消えてくれません。
静床プレミア/静床ライトが低音を苦手としているのではなく、
低音を遮蔽するというのはそもそも非常に難しいものなんです。
よく、車のカーステレオで低音だけ聴こえてくるのって見かけませんか?
あれこそまさに低音の防音が難しいという典型例です。
車の車体やガラスで中高音~高音は減衰するけれど、
中低音~低音は減衰できないんですね。
重量があるものほど低音を遮ってくれます。
静床プレミア/静床ライトも結構重量がありますが、
これをもってしても低音はそれほど減衰できないんですね。
私は低音楽器は楽器自体の音量を小さくするようにしています。
エレキベースならアンプの音を絞る、
チェロだったら家族のいる時間はミュートを使うといった工夫をしてます。
まとめ
今回の記事のまとめです!
メモ
いかがだったでしょうか?参考になれば幸いです。
私は静音中毒で防音マニアでもあるので、
防音関係の記事は今後も増やしていこうと思っています。